ファイングレードウール

ウールを使用した寝具などのインテリア製品が高い品質基準をクリアしたことを示す品質保証マークである。国内において最も高い基準を用いており、最高品質を保証する商品にのみ使用される。国内外の原料商社や製造工場、公的試験機関からなるファイングレードウールクラブが品質の管理を行う。(ウイキペディアより抜粋)

寝具の中わた用ウール原料の羊毛の生産からウールわたの加工までを、ファイングレードウールクラブが設定した品質基準(通常の羊毛原料では管理しない、清浄度、pH、油脂分、弾力性などを含めています。)で一貫して管理し、(一財)日本繊維製品品質技術センターが検査を実施しています。

この基準は寝装品用に最も適したウールであることを証明します。

ファイングレードウール ラベル

以下ファイングレードウールクラブホームページより抜粋

 

ファイン・グレード・ウールは羊毛生産者から寝具製造までの異なる段階に於ける羊毛の

スペシャリストとのネットワークによって開発されました。

恵まれた自然環境で健康的に育つ羊から羊毛が刈り取られ、厳選された羊毛は独自の品質管理、洗浄加工、梱包、検品を経ます。公的品質検査機関のもとで、ファイングレードウールふとん

専用の羊毛がふとん工場へ出荷されます。

その後、最新設備の充実した工場での新しい技術・製法・管理のもとで製品化されるのです。

羊毛と睡眠、環境に対するすべてを理解しているからこそ、素晴らしい羊毛ふとんを提供する

ことができるのです。

 

ファイングレードウールふとんは、ここちよい睡眠を求める人々のために、日本で初めて生産

された羊毛ふとんなのです。

 

     【商品の特徴】

 

●いやな臭いやほこりを抑えています。

 

●へたりにくい厳選された原料

 

●丁寧な加工で不純物(V/M)が少ない

 

 

これまでにない取組み

 

  • 原料のトレーサビリティ:海外の洗毛工場までさかのぼって原料ロット管理が可能
  • 圧縮弾性基準の設置:わたの良さをとことん突き詰め、本物高級路線への差別化を徹底
  • 原料商社、さらには公的試験機関も参加してのクラブ活動による情報の共有、さらなる羊毛研究、加工方法に関する様々な技術的アドバイス、クラブによる定期的品質チェック、羊毛を知り尽した限定メンバーによる高品質訴求型プロジェクト
  • (一財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC)での厳しい検査

牧場という自然環境の中には、牧草の種や葉っぱ、土砂、体から出る脂分、羊の排泄物など様々な汚れの原因となるものが沢山あり、それらが羊たちの毛に頑固に付着します。

牧羊農家で毛刈りされた汚れを含む原毛は洗毛工場へ運ばれ、洗剤とお湯を使って洗浄されます。

そして、いろいろな品質検査を受けた後、日本へ輸入され多くの寝具の中綿に使用されます。

 

従来確立されていた洗浄方法では、清浄度は100mm前後からせいぜい150mm前後でしたが、

私たちの【ファイングレードウール】は、より時間を掛け丁寧に洗浄加工することで、

清浄度500mm以上を確保することに成功し、それにより羊毛ファイバー一本一本の表面に洗いきれずに残留していた不純物や植物性夾雑物をより衛生的に除去することが可能になりました。

 

これにより化学防臭薬品を一切使用せずに、あの気になる羊毛の匂いを抑えています。


PHについて


pHの値には0~14までの目盛りがあり、7を中性もしくは化学的中性点とも言います。7より小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。水にはその性質により酸性・中性・アルカリ性の3つあります。

人体に近い中性7を中心に4.5〜8.0になるようにきめ細かな調整を行っています。

弾力性について


「ファイングレードウール」と「洗毛不十分なウール」で、その違いを比較してみます。

清浄度(透視度)
左(A):ファイングレードウール 清浄度 500mm~1000mm
右(B):洗浄不十分なウール   清浄度 100mm以下

この汚れた廃液...。これだけ「洗毛不十分なウール」には汚れが付着しており、高温多湿の日本の時期になると、その匂いが湧き出て来るのです。

ファイングレードウールは、良質な原毛を使用するだけでなく、洗浄方法にも違いがあるのです。
これにより化学防臭薬品を一切使用せずに、あの気になる羊毛の匂いを抑えています。

洗浄試験の比較


みるみる間に廃液に違いが出てきます。「洗浄不十分なウール」の廃液からはきつい動物臭が...。

ファイングレードウールの廃液はほとんど無臭ですが、洗浄不十分なウールの廃液からは残脂臭や羊の糞の臭いなどが交じり合って悪臭が立ち込めてきます。 紡績で使用される場合は染色・整理工程でさらに洗浄されますが、寝具加工では、そのまま中綿になります。

世界中に約3000種類の羊が存在し、さらにその特徴から、アパレル用、カーペット用、資材用、寝具用など、それぞれの用途に適した種類に分かれます。寝具用に適した羊だけでも100種類はあり、さらに1頭の羊からは、その部位毎(背中、腰、腹、尻、頭 等など)に幾通りにも選別され多くのタイプが作られます。

羊毛原料は牧羊地域の天候や世界需要といった国際相場の影響を受け、また、外国為替の変動により日本国内での市況にも影響を与えます。

こうした国際情勢や国内市況の中で、日本からの希望価格と品質に合わせた羊毛原料の加工・生産が海外の輸出国でなされています。羊毛のユーザー様は、それぞれの欠点と長所を理解した上で、ご利用になることがとても重要な事ではないかと考えております。

fine grade wool club

安心という品質へ。
ここちよい眠りのため、ゆっくりと丹念に手をかけ、サスティナブルな羊毛寝具の開発と活動を私たちは目指しています。

ファイングレードウールクラブ
事務局 名古屋市中区丸の内1-2-9 長尾ビル6階
電 話 052-203-5100


 

Fine Grade Wool Club Sustainability

 

ファイングレードウールクラブは、SDGsの考え方に賛同。

 

以下のサステイナビリティ・ビジョンの実現を目指し

 

行動すると宣言いたします。

 

 

 

Fine Grade Wool Club は、環境循環型の素材として厳選された羊毛を使用し、

 

消費者が長期に渡って使用できる羊毛寝具の開発と提供を目指します。

 

 

太陽の恵みを受けた牧草を食べて育つ健康的な羊。その羊から職人の手を使って、羊毛は刈りとられます。羊毛繊維は再加工・再生原料としても価値は高く、最終廃棄物自体も土に戻せば、天然の肥料として、また土壌改良としての役割も大きく、焼却処理の減少にも寄与します。羊毛は生分解が早く、海洋汚染につながる マイクロプラスチックのような環境負荷が少ない点でも、環境に優しく自然からの贈り物と言えるでしょう。わたしたちは地球というかけがえのない環境を考えながら、究極の環境繊維、羊毛を使用した製品を開発していくことをポリシーとします。自然環境保護・回復のために、また次世代の子供を育てるために、この地球という大切な星を守り・維持していく役割を担うために SDGsの以下の項目が重要と考え、その達成を目指します。