弊社のウールはミュールジングを行っておりません。

ミュールジングとは

ミュールジング(mulesing)とは、1920年代に開発された、ハエやウジによる感染を防ぐために行われる、生後2〜10週間の子羊の臀部の皮膚を一部切り取る外科手術です。

羊は、背中や脚のしわに老廃物や湿気がたまりやすいため、クロバエが卵を産みやすく、その結果ウジが寄生してしまう。特にメリノ種の羊は、より多くの羊毛を得るためにしわが多くなるよう品種改良されており、ハエウジ症の被害に遭いやすく、その強力な感染症は羊を死に至らしめることも珍しくない。ミュールジングはクロバエの侵入を減らすが、他の感染を防ぐ効果はないとされています。

ミュールジングが子羊に与える精神的・肉体的影響は深刻です。動物に麻酔をかけたり、鎮痛剤を与えたりすることはほとんどないため子羊は皮膚切断による最初の痛みを少なくとも48時間、最長で数週間経験し、傷が癒えるまでには2カ月近くかかるといいます。

ミュールジングを受けた子羊は人間、特にミュールジングを行った人間を避けるようになるという報告もあります。

 

動物愛護の観点からミュールジングを行わないでそのままにしておくことが増えています。

しかし一方、伝染病や害虫による羊の健康被害が発生しやすくなっています。

 

その為、牧場に害虫除け薬品などケミカル使用が増えることも懸念されています。


フランスのミュールジング状況

大型牧羊経営をする農家はなく、ほとんどが100~300頭程度の規模なのでミュールジングする作業はありません。少ない頭数なので、一頭づつの健康管理がしやすく、羊も常に清潔に保たれています。


弊社 フランスリムザンダウンウール ミュールジングが行われていない旨の証明書(フランス羊毛協会)