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国泰寺 高岡

二上山の近くにある静寂に包まれた摩頂山・国泰寺(こくたいじ、慈雲妙意により開基)は、開山が700年を超える臨済宗国泰寺派の大本山であり、座禅の修業道場として知られています。

 明治の初め、全国に広がった廃仏毀釈の影響で国泰寺も荒れ寺となっていました。窮状を見かねた山岡鉄舟は、国泰寺の復興を願って自らの揮毫で広く浄財を求め、寺の再建に貢献しました。鉄舟は、幕末には剣・禅・書の達人として知られ、明治天皇の教育係りを10年も務めるなど、近代日本文化の発展に寄与した人物です。本堂には、山岡鉄舟の偉業をしのぶ位牌と直筆の屏風が置かれています。

 日本一の大きさといわれる庭園の石、三重の塔、天皇殿などが見どころです。6月に行われる 開山忌 は、虚無僧の尺八と読経の大合奏は山々にこだまし神秘的です。寺の周辺(高岡市太田地区)は、竹の子料理が名物です。(いこまいけ高岡より抜粋)