”あでやかで立体的なジャガード織”
たて糸とよこ糸を複雑に組み合わせて、模様を織り出した織物を、紋織物といいます。
紋織物は中国からシルクロードを通って、15世紀にヨーロッパに伝わり、
その技術がフランスのリヨンで盛んになりました。
1804年ジョセフ・マリー・ジャカードが紋織物を実用的に機械化することに成功しました。
機械的に複雑な文様を織り出すことができるようになってから織物の美しさは、
より一層磨きがかかることになります。
ジャガードは陰影に富み、質感があり、複雑で、くっきりな線が生まれ、
色の深みと立体的な効果を生み出します。
花びら葉の一枚一枚を絵画のように仕上げます。
ジャガード織はたて糸とよこ糸に色糸を使いその糸を表、裏に出すことで柄を出します。
途中の糸替
下はモールの部分です。
このように生地の一部に特殊な糸を織り込みます。
ふくれ織
たて糸とよこ糸との間に空間を持たせます。
このようにすることで生地に
立体感を出します。
刺繍模様
たて糸とよこ糸の色の違いを利用して
刺繍のようにデザインを浮び上らせます
表と裏ではまったく表情が違います。
高密度模様
高密度で織り上げることでまるで絵画のように
花びら一枚一枚、葉の細部まで表現します。
このように様々な手法をおりまぜて織り上げられた生地は
立体的で光を反射して陰影に富んだ豊かなデザインとなります。
さらに裏側のデザインも考え柄を作ることで
リバーシブルの生地を作ります。