英国ディラン®防縮加工

ディラン防縮加工による形状の変化
ディラン防縮加工による形状の変化

防縮加工

ウールには上の図の加工前のような無数のトゲトゲ=スケールがあり、これがおたがいにからみあっています。

このスケールが温度や湿度で、開いたり、閉じたりして温度や湿度をコントロールしています。=天然繊維のなせる術です。このスケールでウールの放湿性、保温性、吸湿性などが機能しています。

太古の昔から、極寒の地域でも灼熱の地域でも羊が生息できるのはこの機能によります。

ディラン防縮 PPT Oxidaion加工

Dylan(ディラン)加工法は、塩素を使わずに酸素系薬品のPPT Oxidaionを使用して、ウールの特性を失わない程度にスケールを削り落しますので本来の羊毛の持つ利点がより生かされ、吸湿/発散性や保温性、かさ高性に優れ、塩素焼け(クロリン)しないので、羊毛の健康的な白さが保持されています。

ディラン防縮 ディラン・ポリマー加工

スケールの元を残していますので、このスケールを滑らかにするための、ディラン・ポリマーをコーティングします。これにより、他のウールや他の繊維との引っ掛かりさえられることでフェルト化がおさえられます。ディラン・ポリマーは空気を通しますのでウールファイバーの機能を保つことで、ウールの素晴らしい特性を維持します。

塩素を使う他の防縮加工では洗浄時の排水の問題がありますが、酸素系の薬品を使用するディラン防縮加工は自然環境に害を与えるAOX(有機 ハ ロゲ ン化合 物)の検出はありません。