人は一晩にコップ一杯分(約200cc)の汗をかくと言われています。
睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルがあります。
ノンレム睡眠の時には体温が下がり脳と神経を休ませます。
レム睡眠では体温が上がり、脳と神経は活動して、体、筋肉や臓器の疲れを取ります。
この繰り返しの際に体温を下げるために汗をかきます。
身近の例では、
子供の手が熱くなってきたら、眠くなってきたサインといいますね?
これは大人も同様で、
手足から全身の血液が集まってきて、熱を発散して気化熱の原理で、体表面の温度を奪います。
それによって冷やされた血液が体内を巡るために、体の深部体温が下がっていくのです。
それとともに、深いノンレム睡眠に入っていきます。
寝入りばなでは1℃ほど急激に下がります。
寝返りは、からだの一方に血がかたよらない、筋肉の疲れを取る、
寝床内の温度のコントロール、これらの生理現象です。
夏は回数が多くなり冬は若干少なくなります。
この人の体の生理現象からふとんには、吸湿性と発散性という相反した性質が求められます。
同様に保温性もあまりに暖まり過ぎると発汗量が増えます。
寝具フィット性とははからだにとふとんがフィットしてすき間が少ないことです。
これも相反した性質があり、重いふとんを掛ければフィット性は良いですが
寝返りがうちにくくなります。
軽すぎるふとんは肌から離れやすいです。
また一晩にコップ1杯分の汗をかく生理作用から
ふとんはどうしても汚れやすく、こまめなメンテナンスが必要です。
睡眠中に汗を効果的にかくことができ、適度な寝返りがうてれば、深い眠りに入れるようになります。
この繰り返しで朝起きたときに、熟睡感があります。