理想的なベッドマットレスシーツ

  • 吸湿性が良く放湿性が良いこと(一晩の睡眠でコップ一杯分≒200ccの汗をかく)
  • 保温性が良いこと(逆にふとんの中が暖かくなり過ぎないこと)
  • マットレス、ベッドパッドの汚れの防止
  • マットレスにフィットしやすい
  • メンテナンスしやすいこと

自然素材をおすすめします。

化学繊維は吸湿性、放湿性を同時に持つことはとても難しいです。保温性を持つ、体に悪影響を及ぼす静電気が発生を防ぐなどから、自然素材がお勧めです。

おふとんに入るときにひやっとする理由

織物はたて糸よこ糸を交差させることで布地を作ります。編み物は糸を編んでいきますが編み口に多くの空気の層(隙間)があります。寒いときに布地のシーツカバーのおふとんに入ると布地にはすき間(空気の層)が少ない分、肌に当たる部分が多いため、体温で布が温まるまで時間がかかりますのでひやっとします。編み物は空気の層が多く、糸が直接肌に触れる部分が少ないのでひやっとする感覚が少ないです。

湿気の関係

水は空気に比べると熱伝導が高い(熱が伝わりやすい)です。

80度のサウナを使えますが、80度のお湯には入れません。

0度でも外で過ごせますが、0度の水では過ごせません。

湿度を多く含むと体感温度が下がります。(接触冷感)

湿度が高すぎると蒸れて寝苦しくなります。

湿度のコントロールが重要です。

人は一晩にコップ一杯分(約200cc)の汗をかくと言われています。

睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルがあります。

ノンレム睡眠の時には体温が下がり脳と神経を休ませます。

レム睡眠では体温が上がり、脳と神経は活動して、体、筋肉や臓器の疲れを取ります。

この繰り返しの際に体温を下げるために汗をかきます。

手足から全身の血液が集まってきて、熱を発散して気化熱の原理で、体表面の温度を奪います。

それによって冷やされた血液が体内を巡るために、体の深部体温が下がっていくのです。

それとともに、深いノンレム睡眠に入っていきます。

寝入りばなでは1℃ほど急激に下がります。

寝返りは、からだの一方に血がかたよらない、筋肉の疲れを取る、

寝床内の温度のコントロール、これらの生理現象です。

夏は回数が多くなり冬は若干少なくなります。

この人の体の生理現象からふとんには、吸湿性と発散性という相反した性質が求められます。

保温性もあまりに暖まり過ぎると発汗量が増えます。

メンテナンス

一晩にコップ1杯分の汗をかく生理作用から

汚れやすく、こまめなメンテナンスが必要です。

マットレスへの取り付けやすさ、取り外しやすさが大切です。

マットレス全体を覆って汚れを防ぐことが大切です。